事業概要

事業概要

はじめに(事業計画策定の背景)

 峡東地域広域水道企業団は、一級河川琴川を水源に水道用水供給事業を行う一部事務組合として平成3年4月に設立されました。
 山梨県では、地下水の適正利用、安定水源の確保、未普及地区の解消として「中央地域広域水道整備計画」が策定され、生活水準の向上や生活様式の多様化に伴い、水道事業のより一層の充実が望まれています。
 また、現況の水源として、多くを河川の表流水、地下水、湧水に依存しているが、これらは小規模な施設が多く、水道技術者の不足などにより施設の維持管理が十分に行われているとは言い難いところも少なくありません。また水質の悪化、水量の不安定さにより、水道用水の安定供給のため新たな水源の確保が強く望まれ、これに対応するため、昭和58年5月、中央水道圏を構成する塩山市、山梨市、春日居町、牧丘町、勝沼町、石和町、一宮町(2市5町)では、水源を山梨県で行う琴川総合開発事業計画での琴川ダムに求め、水道用水の長期安定供給を図り広域的な見地から水道施設の整備を始めました。平成20年4月には、琴川ダムの運用を開始し、同月に水道用水の供給を開始しました。
 現在の企業団構成団体は、市町村合併を経て、設立当初の7団体から3団体となっています。 当企業団においても、水道法による「清浄にして豊富低廉な水の供給を図り、もって公衆衛生の向上と生活環境の改善とに寄与する事」を目的としており、同法の水道水の水質基準や施設基準に従い、地震など災害に強く、より安全でおいしい水を断水することなく継続的に供給していくため、システム的にゆとりがあり質の高い施設づくりを図り、バランスのとれた維持管理に取り組んでいます。

企業団とは

 複数の普通地方公共団体や特別区が、行政サービスの一部を共同で行なうことを目的として、設置する組織を一部事務組合といいます。その中で、水道・ガス・電気などの公益事業を経営する地方公営企業を「企業団」といい、地方公共団体のなかでは特別地方公共団体となり、地方自治法284条2項により設けられています。

水道用水供給事業とは

 峡東地域広域水道企業団では、市民の皆様に直接水を届けているのではなく、市に対して浄水をお届けする『水道用水供給事業』(水の卸売業)を行っています。
 市では、市民の皆様(水道の使用者)に直接、その浄水の供給『水道事業』(水の小売業)を行っています。市では、峡東地域広域水道企業団の浄水を100%配っている地域や、市と峡東地域広域水道企業団の浄水が混ざって配っている地域、また、市だけの浄水を100%配っている地域があります。

企業団を構成する市町など

平成 3年 4月 塩山市、山梨市、春日居町、牧丘町、勝沼町、石和町、一宮町(2市5町)
平成16年10月 塩山市、山梨市、笛吹市「春日居町、石和町、一宮町が合併」
          牧丘町、勝沼町、(3市2町)
平成17年 3月 塩山市、山梨市「牧丘町と合併」、笛吹市、勝沼町(3市1町)
平成17年11月 山梨市、笛吹市、甲州市「塩山市、勝沼町が合併」(3市)

事業概要図

 琴川ダムは富士川水系笛吹川支川、琴川の山梨県山梨市牧丘町北原に位置しており、そこで貯水された放流水を水源として利用します。取水場及び浄水場は、下流の山梨市牧丘町杣口地内にあり、1日最大20,000m³取水します。約320mの導水トンネルをとおり、杣口浄水場において約6時間をかけて浄水処理を行い、1日最大19,000m³の水道水を、11箇所の場外送水施設で調節しながら、16箇所の受水地点へ送水します。送水管路は、甲州市と笛吹市に送水する東ルートと、山梨市と笛吹市に送水する西ルートの2系統に分かれており、総延長は約66kmになります。直径150mmから400mmの大きさの水道管を使用しています。
事業概要図(PDF:71KB)

峡東地域のあらまし

 峡東地域は、山梨県の甲府盆地の東側に位置している山梨市、笛吹市及び甲州市の3市からなり、桃やぶどうなどの果樹王国と称されるとともに、ワイン発祥の地である勝沼ぶどう郷や、戦国武将である武田家ゆかりの名所・旧跡などがあり、大菩薩峠や西沢渓谷などの奥秩父の山岳観光や、石和温泉など自然に恵まれた歴史的文化遺産の豊かな地域です。

沿 革

 昭和58年 5月  中央水道圏の琴川ダム建設に係る取水量調査に、希望取水量を申込む。塩山市、山梨市、春日居町、牧丘町、勝沼町、石和町、一宮町(2市5町)
 平成 3年 4月 峡東地域広域水道企業団を設立。山梨県知事の許可
 平成 4年 7月 峡東地域広域水道企業団の経営許可。山梨県知事の認可
 平成12年10月 慣行水利関係者より同意を得る(日量20,000m³取水)
 平成13年 9月 琴川ダム本体工事に着工
 平成18年10月 琴川ダム試験湛水を開始
 平成19年 3月 企業団送水管路の埋設工事が終わる
        12月 杣口浄水場及び場外施設が完成
 平成20年 4月 琴川ダムの運用開始
 平成20年 4月 杣口浄水場及び場外施設の供用開始